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マウスピース矯正のデメリット8つ。ワイヤー矯正との比較や向かない人の特徴を解説

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マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しできる装置として人気があります。一方で「デメリットも知ったうえで決めたい」「ワイヤー矯正と比べて自分に合うのはどちら?」と迷う方は少なくありません。

実は、マウスピース矯正はすべての歯ならびに対応できるわけではなく、患者さんご自身の協力度や根気強さ、口腔ケア習慣も治療結果に影響します。

この記事では、マウスピース矯正のデメリットと対策、ワイヤー矯正との比較、マウスピース矯正ではうまく治らない症例について解説します。

矯正歯科治療を検討している方は、国内外で多数の講演実績を持つ歯科医師が在籍する、愛媛県松山市の大谷歯科矯正歯科にご相談ください。


マウスピース矯正の進め方

マウスピース矯正では、予測シミュレーションで歯を0.25mm動かして、1つのマウスピースを作製します。この積み重ねで治療ゴールまでのマウスピースが複数個(数個から数十個)作製されます。

一つのマウスピースは、基本的に7〜10日間使用し、その後次のマウスピースに交換して、また7〜10日間使用します。この繰り返しで、歯がどんどん動いていく仕組みです。

最初に作製した予測シミュレーション通り動くことはまれで、実際には、「追加アライナー」と呼ばれる、追加のマウスピースを作製することがほとんどです。イメージとしては、最初に作製したマウスピースで、目標の70%ぐらいが治る感じです。

そして、追加アライナーを作製して、残りの30%に対してアプローチしていきます。通常、2〜3回の追加アライナーを作製することが多いです。


マウスピース矯正のデメリット

マウスピースを1日20時間以上着用する必要がある

マウスピース矯正は、食事と歯磨き以外の時間は装着しておくことが必須です。装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動きにくく、追加のマウスピース作製や通院回数が増える可能性があります。

1日20時間以上使用できなかった日は、装着した日としてカウントせず、1日余分に追加してから次のマウスピースへ交換します。つまり、外出先で外したままにしたり、仕事(学校)中は使用しない状態が続くと、治療期間はどんどん延長してしまいます。

また、新しいマウスピースに交換した後の3日間は、特に1日20時間の装着時間を確保することが重要になります。


つまり、マウスピース矯正は、治療結果が患者さんご自身の使用状況に影響するという、患者依存型の装置と言われています。ご自身での装着時間管理の工夫(ケース携行、使用時間の記録など)が必要です。


マウスピースを装着したままでの飲食は基本的に禁止です。砂糖が含まれていない飲み物であればむし歯にはなりませんが、ブラックコーヒーやストレートの紅茶、お茶などは、マウスピースを装着したまま飲むと、あっという間に歯が茶色くなってしまいます。

また、間食の習慣があると、装着時間が途切れやすくなります。自分の生活リズムとの相性を検討することが大切です。

奥歯の咬み合わせに問題が出ることがある

マウスピース矯正は、マウスピースが歯全体を上から覆う形になるため、症例によっては歯の接触状態が一時的に変わり、咬みにくさや違和感が出ることがあります。

特に、上下の奥歯が低く沈んでしまうことが多く、この場合は顎間ゴムと呼ばれる小さな輪ゴムを上下の歯でかけてもらうような追加の指示が入る場合もあります。違和感を放置せず、咬み合わせの確認と調整をこまめに受けることが重要です。

「前歯だけ整えたい」と思っていても、奥歯がずれると全体のバランスに影響します。治療中は当たり方の変化をメモして相談するとスムーズです。

マウスピースを紛失・破損するリスクがある

取り外しできる反面、外食先や旅行中に置き忘れたり、ティッシュに包んで捨ててしまったりして紛失してしまうことがあります。また、マウスピースの着脱を優しく扱わないと、破損に繋がることもあります。

その場合は、主治医と相談して、次のマウスピースを入れてみたりして対応しますが、どうしても再作製が必要な場合には、装置が到着するまでに時間がかかり、予定の期間より治療期間が長くなってしまうリスクがあります。

外出先で外す時は、必ず当院でお渡しする専用ケースに入れる、ペットや小さなお子さんの手の届かない所に置くなど、管理ルールを決めておきましょう。

マウスピースの再作製が必要になった場合でも、当院では追加費用の必要はありません。

治療できる歯ならびが限られている

現在では、多くの症例をマウスピース矯正で対応できるようになりましたが、ワイヤー矯正と異なり、すべての歯ならびに同じように対応できるわけではありません。

非抜歯(歯を抜かない)矯正の場合でも、歯の捻転(回転方向のねじれ)が強い、歯の挺出(他の歯よりも低い位置にあって、上に伸び出す必要がある歯)が強い症例では、マウスピース矯正のみでは十分に改善できません。

その場合は、部分的にワイヤー矯正を行いながら同時にマウスピースを使用したり、部分的にワイヤー矯正で治した後に、マウスピース矯正へと移行するなど、治療計画に工夫が必要です。

虫歯・歯周病のリスクがある

マウスピースは簡単に取り外せるため、歯磨きはしやすいという一方で、装着したまま甘い飲み物を飲む、食事の後に歯を磨かずに再装着する時間が長い、といった状態が続くと、むし歯や歯周病のリスクが急激に高まります。

マウスピース内は、新鮮な唾液が流れてきませんから、唾液の自浄作用が働きにくく、細菌が増殖しやすい環境にあります。

毎食後の歯磨きと、マウスピース自体の洗浄が欠かせません。治療前にむし歯や歯ぐきの炎症を改善しておくことも大切です。

「忙しくて夜だけ歯磨き」「歯磨きは朝・夜の1日2回」といった習慣の方は、まず正しいセルフケアの習慣を身につけてから矯正治療を開始することをお勧めします。

歯を削るケースもある

矯正歯科治療は、元々ある自分の歯を綺麗に並べる治療です。自分の歯は、左右で少しずつ大きさが異なったり、歯の形が違うことがあります。

このことが、最終的に矯正で歯を綺麗に並べた時に、上下の真ん中が一致しなかったり、左右対称なスマイルが作れない原因となります。

そこで、矯正歯科治療では、マウスピース矯正に限らず、歯を左右対称に、そして上下の歯の大きさのバランスを整えるために、歯の側面をわずかに削って隙間を作る処置(IPR)を行うことがあります。

削るといっても、むし歯の治療の時のように、歯を削る器械で大きく削ることはありません。ストリップスと呼ばれる、0.1mm厚みの非常に薄い金属ヤスリを使用して、歯と歯の間を擦るように削っていきます。

ただし、歯を削る量には限界があります。

歯には、本来、「エナメル質の再石灰化」という機能を有しており、むし歯で歯の表面が溶けかかっている時に、唾液中のカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分を取り込み、歯の表面を自分の力で強くすることができます。

0.5mm以上歯の表面が削られると、「エナメル質の再石灰化」機能が失われてしまうことが報告されているため、その範囲内で、必要な量のエナメル質を削ることがあります。

当院では、IPRを行った後に、必ず高濃度のフッ素塗布を行い、エナメル質の再石灰化を促進させる処置を行います。

もちろん、削らずに進めたい場合は、計画段階で代替案(抜歯やワイヤー矯正など)も検討できますので、ご相談ください。

矯正歯科治療で抜歯が必要なケースについては、こちらの記事をご覧ください。

基本的に保険対象外で、自費診療となる

マウスピース矯正は、一般に保険適応外の自由診療です。費用は治療に必要なマウスピースの枚数や治療範囲、通院回数などで変わります。最初に提示された金額に何が含まれるのか(検査料、調整料、保定装置など)を確認しておくと安心です。

当院では、追加のマウスピースを作製する時に、追加の費用はいただきませんが、分割払いの可否や、想定外の出費が起こらないよう、事前に説明を受けておきましょう。

自分の歯を実際に動かして治療しますので、「治療費の安さ」だけで決めず、治療計画の妥当性とフォロー体制を含めて比較することが大切です。


マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットの比較

同じ「矯正治療」でも、装置の特徴は異なります。見た目だけで決めると、装着の手間や通院のしかたで後悔することも。代表的な違いを簡単に整理します。

項目マウスピース矯正ワイヤー矯正
見た目透明で目立ちにくい装置が目立ちやすい(裏側ワイヤーは全く見えません)
管理1日20時間の装着が必要取り外し不要だが歯磨きの練習が必要
適応大きな出っ歯症例は不向き全ての歯ならびに対応しやすい
食事・歯磨き外して普段どおり行える慣れと清掃の工夫が必要

どちらにもメリット・デメリットがあります。大切なのは、検査結果をもとに「今の歯ならびに合う方法」を選ぶことです。


マウスピース矯正が難しい歯並びの特徴

歯根の移動量が大きい

歯の根っこ(歯根)まで大きく動かす必要があるケースでは、マウスピース単独だと計画どおりに進みにくいことがあります。

例えば、上顎前突と呼ばれる出っ歯症例の場合、上の前歯を大きく後ろに引っ込める必要があります。マウスピース矯正で発揮される力は弱いため、骨の中に埋まっている歯根を目標通りに移動させることがとても苦手です。

したがって、長距離の歯の移動が必要な症例においては、マウスピース矯正が不向きな場合があります。

歯の捻れや挺出量が大きい

歯の大きな捻れ、歯が十分に出ていなくて、引っ張り出すような動きが必要な場合、マウスピース矯正単独では、治療期間が延長したり、不完全な治療結果になることがあります。

こういった場合は、先にワイヤー矯正でマウスピース矯正が不向きな歯の移動を改善しておいてから、マウスピース矯正のみへと移行することがあります。

また、ボタン、ゴムかけ等の補助装置を使用することがありますが、これらの補助装置も、患者さんご自身で使用してもらう必要があります。

加齢もしくは歯周病により歯槽骨が吸収している

年齢とともに、歯を支える歯槽骨は吸収していきます。また、歯周病もしくは過去に歯周病に罹患している方は、同年代の方よりも歯槽骨の吸収が進んでいることがあります。

マウスピース矯正では、マウスピースの装着時に歯を押し込むような力がかかり、マウスピースを外す時に歯を引っ張り出すような力がかかります。

歯槽骨の加齢生理学的な吸収、もしくは歯周病による病的な吸収が顕著な場合、マウスピース矯正での治療は適応にならない可能性があります。

当院では、治療開始前に必ず矯正検査を行い、レントゲン検査等で歯だけでなく歯周組織(歯ぐきや歯槽骨)の状態も精査しますので、ご安心ください。

外科手術が必要

上下顎の前後的な位置のズレが大きい骨格性の不正咬合では、マウスピースだけで治療することが難しく、外科手術を組み合わせる外科的矯正治療が検討されることがあります。

この治療方法は、保険適応となりますので、マウスピース矯正で矯正を行うことができません。表側のワイヤー矯正のみが治療の適応と法令で定められています。


当院には、矯正専門医が複数名在籍しており、手術を併用した矯正歯科治療を行うために必要な、認定施設基準を有しています。マウスピースでは適応外と判断された場合も、別の装置で矯正治療を行うことができますので、ご安心ください。


マウスピース矯正に向かない人の特徴

ガタガタは軽度だが、出っ歯になっている

ガタガタが重度で、抜歯が必要な症例でも、マウスピースで対応できます。ガタガタが強くて抜歯が必要そうだからマウスピース矯正はできないかな? とお考えの方は、ぜひ矯正相談へお越しください。


一方で、ガタガタが軽度な方でも、それに加えて出っ歯(上顎が出ていたり、下顎の成長が弱い)方は、上の前歯を大きく後ろに動かす必要があるため、マウスピース矯正では対応できないことがあります。


見た目の変化ももちろん重要ですが、上下の歯がきちんと咬んでいることの方がさらに重要です。

最近は、歯科矯正用アンカースクリューという装置をマウスピース矯正に組み合わせて、従来よりもさらに精度の高い治療を行えるようになってきました。まずは自己判断で装置を選ばず、複数案のメリット・デメリットを比較して決めましょう。

出っ歯の矯正歯科治療については、こちらの記事で解説しています。

歯ぎしり・食いしばりが強い

歯ぎしり・食いしばりが強いと、マウスピースに負担がかかり、割れや変形が発生する可能性があります。朝の顎のだるさや、詰め物がよく欠ける方はわかりやすいですが、食いしばりが強いにもかかわらず、自覚症状がない方も多くいらっしゃいます。


夜間就寝時の食いしばりが強い方は、咬みしめる力が歯の動きを邪魔して、計画どおりに治療が進まないこともあります。

通常は7〜10日ごとにマウスピースを交換しますから、割れや変形が発生する頃には、次の新しいマウスピースへ交換するタイミングとなりますので、ご安心ください。

治療時の参考になりますので、矯正相談でお越しになられる際には、こういった普段の癖もぜひお知らせください。

日常的にタバコを吸っている

喫煙することで、末梢血管が収縮し、血流が悪くなることが知られています。例えば、喫煙習慣があると歯ぐきの血流が悪くなりやすく、歯周病が進行しても気づきにくいことが報告されています。また、喫煙習慣は矯正歯科治療においても悪影響を及ぼします。


矯正歯科治療では、歯が骨の中を動いていくのですが、その時に歯を支える骨(歯槽骨)の添加と吸収(リモデリング)が発生しています。

末梢の血流が低下することで、歯ぐきだけでなく、骨のリモデリングも遅延しますので、歯の移動スピードが緩やかになります。これは、マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正でも起こりうるデメリットです。

また、マウスピースを装着したままタバコを吸うと、マウスピースがどんどん茶色に変色してくることがあります。

せっかくのメリットである審美性の高さが損なわれてしまいますので、禁煙までは難しくても、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングの頻度を上げたり、毎日のセルフケアを整えることで、リスクを下げられる可能性があります。

治療を始める前に、口腔内の健康状態を確認しておくと安心です。

埋伏歯がある

埋伏歯(本来出てくる歯が骨の中に残っている状態)があると、歯を引っ張り出す処置や、周囲の歯の動かし方が複雑になります。この場合、マウスピース矯正だけでは完結しにくく、ワイヤー矯正や外科的処置を組み合わせることもあります。

3次元的に歯の位置や大きさを確認することができる歯科用CTで、正確に位置を確認します。

抜いて今ある歯を並べるのか、歯ぐきを開けて引っ張り出すのか、どちらが最終的に咬み合わせが良くなり、審美的な改善効果が高いのか、治療開始前の検査が欠かせません。

短期間で歯ならびを治したい希望がある

基本的に、矯正歯科治療では、1ヶ月に1mmの歯の移動を行いますので、短期間でスピード重視を第一希望に上げるのはあまり好ましくありません。

イベントに合わせて短期間で大きく歯ならびを変えたい場合、無理なスピードを求めると歯や歯ぐきに負担がかかる可能性があります。

期限があるときは、達成したいゴールを優先順位づけし、部分矯正やワイヤー矯正、補綴治療なども含めて現実的な方法をご提案いたします。

「最短」を目的にせず、安全性と満足度のバランスが取れ、また見た目と機能のバランスが取れた矯正歯科治療を考えることが大切です。


マウスピース矯正のデメリットに不安がある方は、愛媛県松山市の大谷歯科矯正歯科にご相談ください

マウスピース矯正のデメリットが気になり、治療を迷っている方は、愛媛県松山市の大谷歯科矯正歯科にご相談ください。

当院は、国内外で200回を超える講演実績のある医師が監修するクリニックです。日本矯正歯科学会認定医・日本顎咬合学会認定医が在籍し、検査結果をもとに、マウスピースとワイヤーそれぞれのメリット・デメリット、想定される期間やリスクを丁寧にご説明します。

初診ではお悩みを伺い、必要な検査(写真・レントゲン等)を行い、治療計画の選択肢を一緒に整理します。

まずは相談だけでも大丈夫です。納得できた段階で治療を検討していきましょう。

費用の内訳や通院間隔、装着管理のコツまで具体的にお伝えし、無理のない進め方を一緒に考えます。

矯正治療を検討されている方は、愛媛県松山市の大谷歯科矯正歯科にご相談ください

定期的に【無料矯正相談会】を実施しております

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